Mayo’s イスラエルレポート

イスラエルに住む日本人女性(コンサルタント、投資家)の目から見た、スタートアップネーションをやわらかく投稿させてもらいます。

WeWorkが教育事業”WeGrow”を発表

イスラエル人起業家、Adam NeumannとMiguel McKelveyの2人が2010年にニューヨーク設立したWeWorkは、今年8月、ソフトバンクがUS$4.4Bの投資を決めたことでも有名になった、先進的なスタートアップだ。といっても既に企業価値がUS$20Bとのことで、スタートアップと呼ぶにはおこがましい。

 

ワークスペース、コミュニティー、サービスを提供する革新的なプラットフォームとして成長を続け、現在では18カ国56都市に178箇所のスペースを運営し、15万人の顧客数を誇る規模になっている。

 

ユダヤ人は教育やコミュニティ意識が高いことで有名だが、イスラエルに住んでいるとWeWorkの成長モデルこそが、ユダヤ人の生き方を物語っていると強く感じる。このユダヤ人の自然な発想から、今回のWeGrowが登場したのだと思う。

 

WeGrowはAdam Neumannの奥様、Rebekah Neumannが新しく手がけるプロジェクトで、幼稚園から小学校5年生を対象とした、生きた学習を提供するスペースだ。Rebekahさん自身5人の子育てをする中で、既存の教育システムが、子どもの発想力やユニークさを削ぎ取ってしまうと実感し、今回のプロジェクト立ち上げに繋がった。

 

今秋に本格開講予定で、まずはWeWorkニューヨーク本社に別の入り口を設け、65人の子どもたちが通学できるようにするとのこと。有償か無償かは現在検討中。毎週1日子どもたちはNeumann家が保有する60エーカーの農場に行き、”hands-on approach to learning”を体験することになっている。将来的には、高学年にも広げ、教師の育成もしていきたいとのこと。 

 

ソフトバンクとの合弁会社をつうじて、この教育システムが日本に導入されたら素晴らしいと思う。以下、2017年7月18日付けリリースを参照。

www.softbank.jp

 

<参照>2017年11月22日付けnocamels記事:

nocamels.com