Mayo’s イスラエルレポート

イスラエルに住む日本人女性(コンサルタント、投資家)の目から見た、スタートアップネーションをやわらかく投稿させてもらいます。

イスラエルでデモに参加した

日本で生まれ育った私にとって、デモに参加することは反社会的な印象で好きではない。だが、イスラエルに来ると度々誘われて、パーティにでも行くかのように気軽に参加する機会がある。正直未だに慣なれないが…

最近では、ネタニヤフ首相の汚職への抗議デモ、そして先日2/24(土)は政府が決めたアフリカ不法移民(正確には多くが亡命希望者)の強制退去への反対運動。何だか、イスラエルでも米国大統領のようなことを言っている... ただこれには歴史的背景がある、まずは基礎知識を!

 

政府方針:

  • イスラエルにいるアフリカからの亡命希望者---3.8万人(人口の約0.5%、独裁体制下のエリトリアから7割、強権政治が続くスーダンから2割)
  • 今年1月の閣議で、うち約2万人の独身男性を3月末までに国外退去させる方針を固め
  • 退去する場合---航空運賃と3,500ドルを支給
    退去しない場合---イスラエル国内で無期限拘置
  • 退去先はウガンダルワンダとされる(生命の危険がある出身国には戻せないため)

なぜアフリカからの亡命者がイスラエルに?:

  • イスラエルがアフリカ大陸との玄関口に位置するため
  • 2000年以降特に、情勢不安から逃れたアフリカ人がイスラエルに移民
  • 問題視した政府が、2013年までにエジプトとの国境沿いに壁を設立
  • 今回の対象の亡命者は壁以前に侵入した人たち


<2万人の人が集まったデモの様子>

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www.youtube.com

 

デモに参加した人たちの思い:

私はデモに参加して、集まった人たちの思いを知った。
イスラエル人の多くは、第二次世界大戦中に起きたホロコーストの生存者またはその子孫だ。その人たちは、イスラエルが建国される前のパレスチナの土地に難民として命からがらやってきた。
紀元前に遡ると、ユダヤ人はエジプトで奴隷として生きていた時代もある。その背景から、聖書の申名記には以下記載がある。イスラエルはさまざまな色がついた国だが、こうして隣人を愛し、守ろうとする人が多くいるのも事実だ。

申命記 第10章
あなたがたは寄留の他国人を愛しなさい。
あなたがたもエジプトの国で寄留の他国人であった。