Mayo’s イスラエルレポート

イスラエルに住む日本人女性(コンサルタント、投資家)の目から見た、スタートアップネーションをやわらかく投稿させてもらいます。

カザフスタンへ出張

先週、イスラエルの会社とカザフスタンの首都アスタナにサービスの紹介に行ってきました。

イスラエルからトルコのイスタンンブールにまず2時間、そこからアスタナに5時間と、乗り継ぎも含めると1日がかりの移動。そして、+20度のイスラエルから、一気に-20度の世界に... 40度の気温差はなかなかの経験です。

カザフスタン:人口18百万人、天然資源の埋蔵量世界6位、1991年ソ連から独立、独立以降ナザルバエフ大統領が強力なリーダーシップを発揮)

 

日本人にとってカザフスタンはどんなイメージですか?
戦後の抑留者(約6万人)、ソ連の核実験場(セミパラチンスク)、寒い、でかい(世界9位)...

イスラエルにとって、約25%の原油輸入国であり、イスラム系国家(*)で唯一の安全保障協力国でもある。90年代以降、カザフスタンは常に周辺国からのテロリスクを抱えてきており、イスラエルとの関係構築は、対テロ対策において重要との判断であった。

イスラム教は国教ではないが、人口の7割(スンニ派)を占める。

 

実はカザフスタンは、ヨーロッパ、ロシア、中東、アジアを結ぶちょうど中間に位置し、近年、地政学的に重要な拠点となりつつある。昨年、何度か開かれた”シリア和平会議”の会場としても使われた。宗教や政治的軋轢が低いため、ヨッロッパ人、アラブ人、アフリカ人、アメリカ人、アジア人など、世界中の人にとって集まりやすい場となっている。

 

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2018年1月には、Astana International Financial Centreが設立され、中央アジアの金融都市を目指して、昨年は国際万博が開催された。国営事業の民営化や、株式市場の設立も進んでおり、今年7月には金融都市としての新たな幕開けを迎えるそうだ。

 

アスタナに行くと、ドバイのような雰囲気を感じる。ショッピングモールの一角にはスキー場の代わりに、砂のビーチがあり、極寒のこの土地で一年中泳ぐことができる。違和感があるが、今後注目の国かもしれない。。。

 

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